2011年6月27日月曜日

「最小不幸社会」とアート

どっから持ってきたかネタばればれの次元の低いスローガン。
「最小不幸社会」に本物のアートは必要とされない。この場合の“本物”という意味は、世界のアート・マーケットで取引されるものを言う(趣味でお作りになられているものは含まない)。
また、“本物”は善であれ悪であれ、ある人生という生業を左右するするもの。
ピカソ作「ゲルニカ」の絵ハガキを、ごくフツーの女子が肌身離さず、密かに持ち歩く。人の心や記憶は「最小」どころではない。ましてや、「不幸」でも何でもない。
カード社会でありながら、アートフェアに観に来る人たちは、フツーの人でも1,000ドルくらいのキャッシュは軽く持ってくる。「ゲルニカ」女子もお金があったらきっとフェア会場を訪れるだろう。
買う方の意識と覚悟が、売る側(ア―ティスト)の作品へのアイデンティティとシンクロする瞬間-それが売買。それが大きければ大きいほど、他では味わえないエキサイティングな感覚なのです。

後藤健二

INDEPENDENT ARTIST ASSOCIATION公式ページ

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