2012年4月25日水曜日

マイアミ忘備録-2



マイアミ忘備録-2
今回の7組のアーティストはほとんど初対面。
世界の空気を求め、もう一度アートの自由さを感じてみたいメンバー達だ。

日本のアートシーンをとやかく言う資格はないが、勝手に道をつくることくらいはゆるされるだろう。


D-104

REDDOTテントの会場に着いたのは18:00頃、東京の事務所を出てからすでに20時間は経っている。
しかしこれから始まる出来事を考えると興奮し、まるで疲れていない自分に気づく。
参加作家のみんなも同じ。疲れと高揚感が混ざり合った様な妙なテンションで会場を一周し様子をうかがう。
明日からの搬入予定なのにもうすでにガンガン搬入している様子だ、、、これが世界のやり方、事前のルールなどはあまり重視されていないのだ。

それらも織り込み済みだが東京は遠い、我々の組める日程の最大限前倒しでこの時間なのだ。
なんだかんだ言いながら入り口のセキュリティーをすり抜ける。
よし、まずは勝手に搬入口パーキングのテントの入り口に一番近場所に止めてしまおう。
幸い他の車は、、トレーラーは巨大過ぎて近くまで行けないようだ。
車からの荷下ろし隊と巨大なテントの中のブースの位置確認に数名がテントの中に侵入する。
なぜか好戦的な気分になる、、、。
これはやはり戦いなのだと気づく。

われわれI.A.A.のブースはパーキングから一番遠いD-104
図面通りのようでいて、細部がまるで異なる。ここは日本ではないのだ。
現場主義魂に火がつく。
日本的ご遠慮主義を脱ぎ捨てて、狩猟民族に変身しなければ!

まずはライトと脚立の入手が先決だ、数十ものブースに対してグリップの人数は足りていない。
とうぜん脚立の数など十分なはずも無く、作業をしているグリップを捕まえては、先にこちらに来るか脚立を貸してくれと交渉する。
ライトの数も事前にいくつ欲しいかオーダーするのだが、前回のニューヨークでは全くデタラメだったので今回もそうだろうと予測し、無料分の数しかオーダーはしていなかった。
案の定ライトのセッティングは適当で、ライトマンを確保した者がちといった様相が色濃くなる。

若くて気弱そうなメキシカンにターゲットしぼり話しかける、今日と明日の搬入作業時はこいつにいろいろと頼む事に決める。
もっていたミネラルウォーターのペットボトルをひとつ手渡し、関係をなごませることに成功。
ちょっとした気遣いがその先の成果に大きく影響するはずだ。
と、ここまでまるでアートに関係ないような出来事ばかり書いているが、これが個人予算で世界を相手にすることの現実なのだ。

そしてやはりと言うべきか、ニュヨークと同じように韓国勢は15以上のギャラリーが軒を連ね、コリアン街を形成。
行政の力も借りながらといいつつも彼らのパワーを見習いたい。
そうこうしているうちに20:00の終了時間が来た。
いきなり消灯。あたりでブーイングが起こる。
ここだけはキッチリするのね。
搬入本番は明日。

さてみんなをホテルにチェックインさせつつ夕食だ!

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